このブログでは、海外生活のリアルなハプニングも正直に記録しています。今回は結構な災難に見舞われた話です。
コニャック8杯の代償。路地裏で犬に噛まれた夜の話
今回は、最近自分の身に起きた、ジョージア生活を揺るがす「大事件」について記録を残しておきたい。結論から言うと、路地裏で犬に噛まれ、そこから地獄の1ヶ月を過ごすことになった。
始まりは、最高にハッピーな飲み会だった

その日は、現地のローカルなお店で友達とスープを啜り、お酒を飲んで最高の時間を過ごしていた。ジョージアのローカルなお店の雰囲気は本当に温かい。隣り合わせた地元のおっちゃんと意気投合し、「お前ら最高だな!」と気づけばコニャックを7〜8杯も奢ってもらっていた。すっかり良い気分で、まさに最高の一夜になるはずだった。
その後、「オリジナルTシャツを作りたい」という友人に付き添って場所を移動。Tシャツが刷り上がるまでの待ち時間、「ちょっと近くを散歩してくるわ」と、1人でほろ酔いのまま近くの路地を歩いていた。
運命の出会いと、突然の急転直下
そこで見つけてしまった。めちゃくちゃ可愛い1匹のワンちゃんだ。ジョージアの街にはたくさんの野良犬がいるが、自治体が管理している犬には耳にタグがついている。その子も一見おとなしそうで、完全に油断していた。
「可愛いなぁ」と声をかけながらしゃがんで撫でていた、その時。ワンちゃんのテンションが突然マックスに跳ね上がった。ジャレていたのか、それとも警戒されたのか、次の瞬間、ガブッと噛まれた。痛い、というか血だらけだった。酒を飲んでいるからか血が止まらず、酔いが一瞬で半分くらい吹き飛んだ。
「お酒を飲んでいると24時間はワクチンが打てない」という絶望
海外で動物に噛まれたら、何はともあれ「狂犬病ワクチン」だ。発症したら致死率ほぼ100%の恐ろしい病気である。焦って、手元にあったウォッカを傷口にかけて緊急消毒するという、今思えば力技すぎる応急処置をしてしまった。本来は流水でしっかり洗い、医療用の消毒をすべきなので、これは絶対に真似しないでほしい。
すぐにでも病院へ駆け込みたかったが、ここで最大の問題が立ちはだかった。「体内にコニャックが7〜8杯入っている」ということだ。医療ルールとして、アルコールが不純物として作用するのを防ぐため、お酒を飲んでいる状態では24時間ワクチンを打つことができないらしい。つまり、「犬に噛まれた恐怖」を抱えたまま、酔いが冷めるのをじっと待つしか選択肢がなかった。あの夜の生殺し感は、今思い出してもゾッとする。
翌日、病院へ。そして「1ヶ月の禁酒令」

翌日、ジョージア人の友人に必死で連絡し、教えてもらった病院へ直行。無事に1回目のワクチン(1回目は約40gel、2回目以降は片腕になるため約20gel、計120gel前後)を打ってもらうことができた。
「あぁ、これで一安心」――そう胸を撫で下ろしたのも束の間、医師から無慈悲な宣告を受けた。「これからトータル5回、約1ヶ月にわたってワクチンを打ち続けます。その期間中、アルコールは一切禁止です」。
ワイン発祥の地・ジョージアにいて、美味しいローカル飯が目の前にあるのに、1ヶ月間シラフで過ごさなければならない。お酒好きな自分にとって、これは狂犬病の恐怖と同じくらい、いや、ある意味それ以上に苦痛な日々の始まりだった。
まとめ、ジョージアの犬は可愛い、けれど

結果として5回のワクチンをきっちり打ち終え、今はピンピンしている。ジョージアの犬たちは基本的に穏やかで愛らしいが、やはり野生の動物であることに変わりはない。そして、お酒が入っている時の油断は、時として手痛い代償を伴う。
みなさんも、ジョージアでコニャックをたくさん奢ってもらった後の散歩には、くれぐれも気をつけてほしい。
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