「15分後に行くわ」からの急展開――水漏れ騒動の決着と、レコードバーへの次の一歩

トビリシの街並み Essay

このブログでは、ジョージアでの暮らしの中で起きたトラブルとその顛末も綴っています。前回書いた、下の階への水漏れ騒動。今回は、その後日談と決着、そして次の一歩に向けた話です。

「15分後に行くわ」という異次元の距離感

オーナーからは「行く時間がわかったらWhatsAppで連絡するね」と言われていた。それで連絡が来たのが、まさかの当日の到着15分前だった。

「今から俺のcousin(いとこ)が行くよ」

……いや、せめて前日、百歩譲って半日前には教えてほしい。一瞬そう思いつつも、この適当さやゆるさも含めて「今の自分には合っているのかもしれない」と納得してしまう部分もある。海外で暮らしていると、この手の大雑把さへの耐性はどんどん上がっていく。

そもそもオーナー自身が今トビリシにいないため、地域の停電や断水の通知も一切届かない(本来はオーナーから共有があるものらしい)。まあ、仕方ない。

言葉を超えた、熱血カズンの活躍

やってきたオーナーのcousin(いとこ)は、ナイスガイ。彼は英語が話せないため、電話越しにオーナーの英語を介して会話するか、彼が翻訳アプリで見せてくれる英語でやり取りするスタイルになる。言葉は完全には通じないけれど、これまでもトラブルのたびに駆けつけてくれたのはいつも彼で、根が本当に良い人なのが伝わってくる。

到着するなり、彼はまず洗面所とシャワーの水量をマックスにして出しっぱなしにした。「下の階に漏れてないか見てくる」と、階段を駆け下りていく。数分後、下に住む住人も一緒に上がってきた。みんなで排水口や床をチェックした結果——

問題の排水溝

「……あ、多分俺の勘違いなのかもな」(下の住人)

ということで、無事に決着。カズンが下の住人に「次から何かあったら、彼じゃなくて俺に連絡してくれ」と伝えてくれて、晴れてシャワーも元どおり使えることになった。

強烈な粉末と、神アイテムだった日本ののど飴

ただ、シャワーの水の流れ自体が悪いのは確かだった。「15分待ってて、薬品買ってくるから!」そう言い残して出ていったカズンが買ってきてくれたのが、強力なパイプクリーナーだった。BAGIのPOTCHANという粉末薬剤で、排水口に粉を撒いて上からお湯を注ぐと、とにかく強烈な臭いが立ち上った。

粉末薬剤

喉にツンとくるレベルで、「これは絶対に効いているな」と確信するほどの薬剤反応だった。汗だくになりながら作業を終えてくれたカズンには、感謝しかない。

帰り際、粉末の強烈な煙で喉をやられていた彼に、感謝を込めて持っていた「はちみつCのど飴 レモン」を渡した。これが思っていた以上に大正解だった。味はもちろん美味しいし、ちゃんと喉の痛みも和らぐ。そして何より、「日本のプロダクトだよ」と言って渡すと、めちゃくちゃ喜ばれる。

海外でこういう強い薬品を使う場面は意外とあるし、現地の人とのコミュニケーションのきっかけにもなる。自分用としてもお土産用としても万能すぎるので、海外に長期滞在する人や旅行に行く人には、日本ののど飴を少し持っていくのを本気でおすすめしたい。

引っ越さずに済んだので、次のステップへ

とりあえず、最大の懸念だった「水漏れ問題による強制引っ越し」の危機は回避できた。これで今の部屋に住み続けられる。

となると、いよいよ次のステップに動き出せる。将来オープンしたいお店、アナログレコードバーのために、実家に置いてある自分のコレクションを日本から送ってもらう準備だ。

ただ、ここからのハードルもなかなか高い。どういう配送ルートを使えば安全なのか。貴重な盤を傷つけずに輸出入するための梱包や知識。そして何より、送料や関税がどれくらいかかるのか。まだ分からないことだらけで手探り状態だけれど、ジョージアでは手に入らない名盤や大切なコレクションがたくさんある。近いうちにしっかり調べて、輸送計画を進めていきたいと思っている。

トラブル続きの日常だけれど、一つずつクリアしていくプロセスそのものも楽しんでいきたい。

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