このブログでは、観た映画への率直な感想も記録しています。今回は、グロテスクな恐怖描写の奥に、思いがけず深いテーマが潜んでいた作品の話です。
期待通り、いや期待以上だった一本
以前から気になっていた映画『スマイル2』を鑑賞した。結論から言うと、かなり自分好みの作品で大満足だった。
癖に刺さりまくった、容赦のないグロテスク描写
私はもともと、映画におけるグロい系の描写や痛々しい演出が大好物なのだが、今作はまさに自分の性に合っていた。
「不気味な笑みを浮かべた人間が迫ってくる」というじわじわ寄せる恐怖はもちろんのこと、視覚的なショックや惨劇の描写が興味深かった。精神的に追い詰められていく緊張感と、容赦のないスプラッター表現の塩梅が絶妙で、終始スクリーンから目が離せなかった。グロテスクな恐怖体験を求めている人には間違いなく刺さる仕上がりになっている。
「笑顔」を強要されるポップスターの地獄
そして今作を観ていて一番深く考えさせられたのが、主人公であるポップスターを通して描かれる「有名人として生きることの重圧」だった。
華やかなステージの上に立ち、世界中から愛される存在。一見すると誰もが羨むような光の中にいる彼女だが、その裏で抱える苦労や葛藤は想像を絶するものだった。世間からの容赦ない好奇の目、失敗が許されないプレッシャー、過去のトラウマ、そして何より「どんなに心が壊れそうでも、カメラの前では完璧な笑顔(スマイル)を作り続けなければいけない」という地獄。
一般人の苦労とはまたまったく違った方面での生きづらさや闇が丁寧に描かれていて、「有名人で居続けるって、本当にとんでもなく大変なことなんだな……」と痛感させられた。作中で彼女を追い詰める”不気味な笑顔”は、まさに彼女が背負わされた呪いそのもののようにも見えた。
単なるホラー映画にとどまらない満足感
グロテスクなホラーとしての爽快感やスリルを味わいつつも、1人の人間が孤立し、壊れていく心理ドラマとしても非常に見応えがあった。
観終わったあとに「楽しかった!」という興奮と、「有名人の苦悩」に対する独特のしんみりした余韻が残る、すごく満足度の高い1本だった。こういう作品に出会えると、やっぱり映画鑑賞はやめられないなと思う。
グロ耐性のある人はもちろん、表面的な恐怖の奥にあるテーマ性まで楽しみたい人には、心からおすすめしたい一作だ。



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