このブログでは、トビリシで訪れた場所やご飯の記録も残しています。今回は定番スポットと、人生初のヒンカリの話です。
巨大なクロニクルに圧倒され、ヒンカリの肉汁に溺れた日
今回は、ちょっと前にジョージアの友達と出かけた、トビリシの定番でありながら最高だった1日について書いておこうと思う。ブログを始める前の出来事だが、こういう大切な思い出も少しずつ言葉にして残しておきたい。
トビリシの街を見下ろす、巨大な黒の建造物
その日、向かったのは「クロニクル・オブ・ジョージア」だ。街の中心部から少し離れた丘の上に立つ、ジョージアの歴史や宗教を描いた巨大なモニュメントである。

写真では何度も見ていたが、いざ目の前に立つと、その圧倒的なスケール感に言葉を失った。巨大な黒い柱が青空に向かってそびえ立つ景色は、まるで異世界だ。柱の隙間からはトビリシの街並みや、きらきら光るトビリシ海が一望でき、心地いい風(というか、なかなかの強風)が吹き抜けていく。友達と写真を撮り合ったり、「これ、全部手作業で彫られたのか」などと圧倒されたりしながら、時間を忘れて歩き回った。
人生初のヒンカリ、地元の流儀を教わる
広大な敷地をガツガツ歩き回ったので、帰り道にはもう腹がペコペコだった。「ここまで来たら、今日のシメはあそこしかない」と、友達が連れて行ってくれたのが、ジョージアのソウルフード「ヒンカリ」の店だ。

実はこれが、人生初のヒンカリだった。運ばれてきた大皿からは、真っ白な湯気が勢いよく立ち上っている。どうやって食べればいいのか分からず戸惑っていると、ジョージア人の友達がニヤリと笑って地元の流儀を教えてくれた。「フォークは使うな、手で持つんだ。そして、中の肉汁を1滴たりともこぼしちゃいけない」。
教わった通り、上の「ひだ」の硬い部分をぎゅっと掴み、逆さにして肉汁が下に溜まるようにする。少しだけ皮をかじり、そこから溢れ出る熱々のスープを一気に吸い込む。「熱い、でも最高に美味い」。濃厚な肉の旨味が詰まったスープを堪能したあと、すかさず冷えたジョージアのローカルビールを喉に流し込む。肉汁の脂っぽさを、キレのある冷たいビールが最高の爽快感で洗い流していく。このループが、たまらない。
友達のレクチャーのおかげで、スープをこぼすことなく初ヒンカリは大成功だった。「上手じゃん」と褒められながらハフハフと口に運ぶ時間は、最高に愛おしいひとときだった。クロニクルで感じた歴史の厳かさから、一気にいつもの日常と美味い酒、美味い飯の幸福感に引き戻されるこのギャップが、なんだかすごく心地よかったのを覚えている。
大切な思い出を、言葉にして残すこと
スマホのカメラロールを遡っていたら、その日の写真が出てきて、一気にあの時の風の冷たさや、初めて食べたヒンカリの味、ビールの喉越しが蘇ってきた。当時はまだブログを始めていなかったが、こうして今、文章にして振り返ることで、あの楽しかった1日が自分の中でより特別なものになった気がする。
トビリシには魅力的な場所がまだまだたくさんある。また近いうちに友達を誘って、美味いビールとヒンカリをキメに行こうと思う。
ちょっと気になっている本
ちなみに、この前たまたまネットで見つけた「ジョージアのグルメハシゴ旅」の本がある。まだ自分では読んだことがないのだが、ヒンカリを含めジョージア料理の美味さに目覚めてしまった今、めちゃくちゃ気になっている。ジョージア飯にすっかりハマってしまった方・もっと色々なジョージア料理を知りたい方におすすめの一冊はこちら。



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