トビリシに唐揚げ屋がオープン。30ラリ食べ放題のプレオープンに行ってきた

トビリシ散歩道 Essay

このブログでは、トビリシで出会った日本の味や、そこで生まれる人との繋がりも記録しています。今回は、知人の新しいお店のプレオープンにお邪魔してきた話です。

海外生活でふと恋しくなる「あの味」

海外で暮らしていると、ふとした瞬間に猛烈に恋しくなる味がある。

ローカルの市場で買った食材で自炊をしたり、現地の美味しい料理を楽しんだりする日々には何の不満もない。けれど、ふとした拍子に「あ、あのサクサクの衣と醤油の香ばしい唐揚げで、白飯を口いっぱいに頬張りたい」という衝動が波のように押し寄せてくることがある。

そんなタイミングで、知人が新しく唐揚げ屋をオープンするという嬉しい知らせが届いた。本格オープンに先駆けてプレオープンにお邪魔できることになり、期待に胸を膨らませて店へ向かった。

30ラリで食べ放題、豪華すぎるプレオープン

トビリシの唐揚げ屋

店に到着すると、なんとシステムは30ラリで食べ放題という太っ腹すぎる内容だった。

テーブルに運ばれてきたのは、香ばしいキツネ色に揚がったシンプルな唐揚げと、コクのあるタルタルソースがたっぷりかかった唐揚げ。そこにホカホカのごはん、フライドポテト、出汁の効いたあたたかいスープがズラリと並ぶ。この光景だけで、胃袋がすでに歓喜の声を上げていた。

まずは喉を潤すため、ジョージアでお馴染みの瓶ビール「ナタフタリ」を注文。普段からスーパーや飲食店でよく飲む馴染みのビール(1本7ラリほど)だが、今日ばかりは最高の脇役としてテーブルを引き締めてくれる。冷えたビールを一口煽り、準備は万全だ。

ここは日本? 久々の再会と広がる人の輪

グラスを置いて店内を見渡すと、その日はプレオープンということもあってお客さんが日本人だらけだった。

右を見ても左を見ても日本語の会話が飛び交っていて、なんだか一瞬、日本の賑やかな定食屋や居酒屋にでも迷い込んだかのような不思議な感覚に陥る。

「久しぶり!」と声をかけ合う顔馴染みの人たちもいれば、初対面の方々もたくさんいた。トビリシでそれぞれ自分の道を進んでいる日本人同士、近況を報告し合ったり、他愛もない雑談で盛り上がったり。美味しいご飯を囲みながら色々な人とじっくり交流できた時間は、想像以上に楽しく温かいものだった。

一口食べた瞬間に蘇る「ルーツの味」

そしていよいよ、主役の唐揚げに箸を伸ばす。

まずは何もつけずにプレーンな唐揚げをひとつ摘まんで口へ。カリッとした衣の歯ごたえのあと、ジュワッと肉汁が広がる。間髪入れずに、白飯を大きく一口かき込んだ。

絶妙な出汁と塩味の塩梅、衣のサクッとした食感、あたたかいご飯との完璧な相性。一口食べた瞬間に、身体の奥底から一気に「日本」の感覚が蘇ってくる。

タルタルソースがかかった方も、まろやかな酸味と濃厚さが唐揚げの旨味を倍増させていて、箸もビールも止まらなくなる。

どれだけ現地の暮らしに馴染んでも、子供の頃から身体に刻まれた味付けや食文化は、やっぱり自分のルーツとして胃袋と心に深くとどまっているのだと再認識させられた。

異国での挑戦に刺激を受けて

異国の地で自分の店をゼロから立ち上げ、こうして新しい挑戦をスタートさせる知人の姿には、同じように海外で活動する身として大きな刺激とパワーをもらった。

お腹も心もこれ以上ないほど満たされて、帰り道はなんだかとても晴れやかな気分だった。

街の中に「ホッとできる日本の味」と、こうして気軽に集まれる温かい人の繋がりがある。それだけで、これからの異国生活がまたひとつ心強く、味わい深いものになりそうだ。

あとがき、次はテイクアウトで

ちなみにこのお店、今後はテイクアウトも始めるらしい。

プレオープンで揚げたての唐揚げを心ゆくまで堪能したけれど、実は店内でお腹いっぱい食べながらずっと企んでいたことがある。テイクアウトして家で食べるなら、愛用の「シラチャーソース」をドバドバにかけて味変したら、また違った可能性が生まれるかもしれないということだ。

唐揚げの衣の香ばしさと肉汁に、あの旨辛でニンニクの効いたソースが合わないわけがない。普段から冷蔵庫に常備している相棒なのだが、次回はテイクアウトで「家唐揚げ×シラチャー」の悪魔的な組み合わせを絶対に試そうと心に決めている。

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