トビリシの夜風とルパン三世。大野雄二さんの音楽と、父との思い出

トビリシの夕方の散歩道 Culture

このブログでは、音楽をきっかけに蘇ってくる大切な記憶も書き残しています。今回は、ある日聴いた懐かしい曲から、父との思い出が一気に蘇ってきた話です。

疾走感あるジャズが連れてきた、あの日の記憶

今日、久しぶりにルパンティック5の曲を聴いた。

スピーカーから流れるあの疾走感あるジャズに耳を傾けていたら、ふと、大野雄二さんが亡くなったことを知ったあの日のことが、鮮明に頭の中に蘇ってきた。

あの日も、私は異国の地、トビリシにいた。訃報のニュースを目にした瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられて、じっとしていられなくなった。居ても立ってもいられず、イヤホンで大野さんの曲を聴きながら、冷たい夜風が吹くトビリシの街へ散歩に飛び出したのを覚えている。

自分の人生はほぼ音楽で構成されていると言ってもいいくらい、昔から音楽が好きだ。その原点を辿っていくと、やっぱり大野雄二さんが作るあのメロディに行き着く。

あの頃は分からなかった、ルパンの本当の面白さ

ルパン三世を初めて見たのは、確か中学生くらいの頃だったと思う。ルパン好きだった親父の影響だ。

当時の自分は、ただ単純に「面白いアニメだな」と思いながら見ていただけだった。正直、まだガキで、作品の真髄なんて全く理解できていなかったと思う。

それが、大人になってから改めて見直してみると、これがまあ面白い。子供の頃には気づけなかった演出の細やかさや大人の色気が分かるようになって、昔以上に好きになった。古いアニメなのに全く色褪せないのは、本当にすごいことだと思う。

そして、その面白さをさらに底上げしているのが、大野雄二さんの手がけるメロディだ。絶妙なシーンで最高にクールな曲が流れる。あのセンスの良さを知ってしまえば、「そりゃあ世界中で評価されるわけだ」と納得するしかなかった。

親父と行ったライブと、忘れられない握手の記憶

大野雄二さんといえば、昔親父に連れられてルパンティック5のライブへ行ったことがある。

ステージ上のメンバー全員が格好よくて、あっという間に引き込まれた。帰り際にメンバー一人ひとりと握手をしてもらい、買ったCDアルバムにサインをしてもらった時のことは、今でもはっきりと覚えている。

あの日、トビリシの街を歩きながら「あともう一度だけ、ライブに行ってみたかったな」としみじみ思っていた。大人になった今、もし再びあの音を聴きに行くことができていたら、きっと中学生の頃とは感じ方も違っていただろうなと思う。

色褪せることなく残り続ける、あのメロディ

今日こうして久しぶりに音を聴き返して、改めて思ったことがある。

もう新しい生演奏を聴くことは叶わない。それでも、あの日サインをもらったアルバムの音も、あの夜トビリシで聴いたメロディも、自分の中で色褪せることは決してない。

大人になってからその凄さに気づけたことも、親父とライブに行ったあの思い出も、全部この音楽とともに、今も自分の中で生き続けている。

今夜は久しぶりに、アルバムを最初から最後まで、じっくりと聴き込もうと思う。

今夜、聴き返している思い出のアルバム

思い出のアルバム。もし気になったら、ぜひ夜風の似合う時間に聴いてみてほしい。

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