このブログでは、映画をきっかけに蘇ってきた過去の旅の記憶も記録しています。今回は、ある洞窟映画を観て、メキシコでの強烈な体験が鮮明に蘇ってきた話です。
『悪魔の口』を観て残った、洞窟への感情
映画『悪魔の口』を観た。
観終わった後に残ったのは、作品全体の面白さと、正直なところ「ちょっと終わり方がパッとしなかったな」という不完全燃焼感。そして何より、劇中で描かれる「洞窟」という閉ざされた空間の圧倒的なワクワク感と恐怖だった。
映画の舞台となる暗闇の水中世界を眺めながら、私は数年前にメキシコで訪れたテーマパーク「Xplor(エクスプロア)」での体験を思い出していた。
野生のデカトカゲと、手抜き一切なしのアトラクション
Xplorは、メキシコの雄大な自然をそのまま活かしたアドベンチャースポットだ。

そこらへんのベンチで休憩していると、当たり前のように野生のデカトカゲが姿を現す。「噛まれるかもしれないから触らない方がいい」なんて注意されるような、文字通り自然の中にアトラクションをドカンと作ってしまったような場所である。

とてつもない標高から一気に滑り落ちる巨大ウォータースライダーや、ジャングルの中を本気で駆け抜けるバギー。大人でもアドレナリンが全開になるアトラクションばかりで(というか、なんなら大人の方がはしゃいでいたかもしれない)、本当に楽しかった。
足のつかない水の中で味わう、完全アウェーな高揚感
そんな数あるアトラクションの中でも、最も強く印象に残っているのが「洞窟泳ぎ」だ。

そこは鍾乳洞の中を直接泳いで進むアトラクションで、信じられないほど綺麗な色の水が広がっている。もちろんサメなどいないし、安全もきちんと確保されている。
けれど、足は一切つかない。
いくら水が綺麗でも、頭上と周囲を岩に囲まれ、足の届かない水にぷかぷかと浮かんでいる瞬間の「フィールドとして完全にアウェーな感覚」は、今でも肌がはっきりと覚えている。
だからこそ、映画『悪魔の口』で描かれる絶望感が、えげつないほどリアルに伝わってきたのだと思う。もしこれが、足のつかない暗闇の洞窟で、逃げ場もなく、未知の恐怖に晒されたら。自分がかつて身を置いたあの神秘的な水中世界が、一転して悪夢に変わる様を想像してしまい、ゾッとした。
物足りなさの先にあった、旅の記憶
映画のラストには少し物足りなさも感じたけれど、かつての旅の記憶と「生の臨場感」を思い出させてくれたという意味では、とても刺激的な映画体験だった。
ちなみに、これからメキシコに行く機会がある人には、Xplorは全力でおすすめしたい。あの自然のスケール感とアドレナリン体験は、絶対に一度味わっておくべきだと思う。
洞窟の絶望感・高揚感を映像で追体験してみたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてほしい。



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