以前、犬に噛まれた話を書きましたが、あの日ローカルレストランで食事をした一角、それがトビリシのステーションスクエア駅前に広がる市場でした。今回はその市場そのものについて書いておきます。
買い物前に知っておきたいこと
まず知っておくべきは、この市場ではカードがほぼ使えないということ。洗練されたモールやキャッシュレス生活に慣れていると、久しぶりに財布の中身を数える感覚を思い出させられる。ラリ紙幣を数えながら、熱気と人の多さの中を歩くことになる。
「食」と「モノ」が等価に並ぶ場所

新鮮な野菜や果物の山、独特の酸味を放つチーズ。生活に欠かせない食料品が並ぶすぐ横で、埃をかぶった初代Xboxのソフトや、色褪せた古本が無造作に積まれている。真贋を確かめる気も失せるようなブランドロゴの雑貨、出所の分からない日用品。「市場」という言葉から想像する枠を、この場所は軽々と超えてくる。
アクセスと、行く前に知っておきたいこと

駅からは徒歩1〜2分ほどで、迷うことなくすぐに着く。規模もなかなかのもので、生活に必要なものはほとんどここだけで揃ってしまう印象だ。
値段は店や商品によってまちまちだけど、街中の普通の店で買うよりは全体的に安く感じることが多い。実際、シャンプーとコンディショナーを1本ずつ買ったときは、合わせて22ラリ(1本あたり約11ラリ)だった。街中のスーパーだと、この値段ではまず買えないと思う。
ただし、英語はほぼ通じないと思っておいた方がいい。簡単なジョージア語の数字や挨拶を覚えておくだけで、買い物の体験はだいぶスムーズになる。交渉できそうな雰囲気の市場に見えるかもしれないけど、実際に自分が声をかけた店ではほとんど値切りには応じてもらえなかった。最初から提示された値段で買う前提でいた方が、精神衛生上は楽かもしれない。
現金だけが持つ、ちょっとしたスリル
キャッシュレスな世界は間違いなく便利だ。ただ、ステーションスクエアのような場所を歩いていると、便利さの中で失っていた何かに気づかされる。財布の小銭をじゃらじゃら鳴らしながら歩く時間は、決済アプリのワンタップでは得られない、妙な緊張感と生きている実感を連れてくる。
持ち物だけ、少し気をつけて
カードが一切通用しない以上、財布の管理はいつも以上に大事になる。海外のローカル市場を歩くときは、必要最低限の現金だけをマネークリップでまとめてフロントポケットに入れておくのがおすすめだ。スリ対策にもなるし、何より身軽に歩ける。



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