Vakeのシェアハウスを卒業。原点の街マルジャニシュビリで始めた一人暮らし

トビリシの夜道 Essay

このブログでは、トビリシでの暮らしの節目も記録しています。今回は、シェアハウスを卒業し、独り立ちをした引っ越しの話です。

濃く、温かかったシェアハウス生活に感謝

トビリシでの暮らしに、ひとつの区切りがついた。

先月まで住んでいたのは、Vake(ヴァケ)というエリアにあるシェアハウス。知り合いが運営している場所で、ここでの時間は本当に濃く、温かいものだった。

住んでた部屋

何より、一緒に暮らしたルームメイトたちが最高だった。

みんなそれぞれ人生経験がとにかく豊富。私と同じようにバンクーバーでワーホリを経験していた子もいれば、アイルランドでワーホリをしていた子、ハワイで働いていた子。さらには現役の医者でありながらバレエ団にも所属している人や、元劇団四季という経歴を持つ人までいた。

これだけバックグラウンドが多様な人が集まると、リビングでの何気ない雑談が毎回とにかく面白い。そしてみんな、びっくりするくらい寛容だ。いろんな国を歩き、いろんな生き方を見てきたからこそ持つ、あの独特の懐の深さ。お互いの価値観を当たり前に尊重し合える空間は、とにかく居心地が良かった。

お酒好きなメンバーが多かったこともあり、たまにみんなでリビングに集まっては、ちょっとしたパーティーを開いた。グラスを傾けながらくだらない話で笑い転げる時間は、まさにシェアハウス暮らしの醍醐味そのものだったと思う。

そんな愛着たっぷりなシェアハウスを卒業し、今回、私は「独り立ち」をすることにした。

原点の街、マルジャニシュビリへ

新居に選んだエリアは、Marjanishvili(マルジャニシュビリ)。

実はここ、私がトビリシに来て一番最初に住んだシェアハウスがあった場所でもある。旧ソ連時代の面影を残す建物や独特の街並みが残っていて、個人的に雰囲気が大好きなエリアだ。思い返せば、あの最初のシェアハウスのルーミーたちも最高の連中だったなと思う(このブログにもちょこちょこ登場していて、この子たちのおかげでこのエリアを好きになったのもある)。

私にとってトビリシの原点ともいえるこの街で、今度は一人暮らしを始めることになった。

ただ、引っ越し自体は一苦労だった。

業者には頼まず(いるのかすらわからない)、Bolt、Yandex等のタクシーを使って自力で搬入することにした。手元にあるのは、パンパンに詰まったスーツケース2個と、IKEAのデカいバッグが1個、そして細々とした荷物たちだ。

「これ、一発で運べるか……?」という甘い予測は一瞬で崩れ去り、結果としてタクシー2往復+片道1回。トビリシの街をタクシーで何度も往復しながら、汗だくで荷物を運び込んだ。自力引っ越しのリアルな大変さを身体で味わったけれど、全部運び終えたときの達成感はなかなかのものだった。

新しい部屋と、これからの暮らし

新しい家

前のVakeの家も便利で過ごしやすかったけれど、今回の新しい部屋も立地は抜群だ。

私の「愛しのCarrefour」までは、前の家だと徒歩2〜3分だったのが徒歩10分ほどと少しだけ遠くなってしまった。けれど、まあこれくらいは完全に許容範囲内。散歩がてら歩くにはちょうどいい距離だ。

新居自体も、今のところすごく気に入っている。

部屋に入ってみて発覚したのは「電子レンジ」と「布団」がないこと。生活を本格的にセットアップするために、まずはこの2つを買い出しに行くところからスタートだ。でも、そんなちょっとした不便さも含めて、新しい暮らしが始まるワクワク感の方が勝っている。

温かい人たちに囲まれたVakeでのシェアハウス生活に感謝しつつ、大好きなMarjanishviliで、また新しい日常を紡いでいこうと思う。

おまけ、今回の引っ越しで満場一致のMVPガジェット

最後に、今回のタクシー自力引っ越しで「マジで持ってて良かった……」と噛み締めたMVPアイテムを紹介させてほしい。

それが、MarshallのMiltonだ。

音質が良いのはもちろん、レトロなデザインも愛用している理由なんだけど、今回の引っ越しで思いの外真価を発揮したのは別のところだった。

私の髪はノーセットだとストレートで、ちょっと下を向くだけですぐに前に垂れてきて視界を遮ってしまう(特に今は耳にもかけてもぎり垂れてくるくらいの長さ)。両手にスーツケースとパンパンのIKEAバッグを抱えて階段を降りているときに前が見えなくなるのは、本当に危険だ。

でも、このヘッドホンを頭にセットしておくだけで、見事にカチューシャ代わりにもなって髪を固定してくれる。おかげで両手が塞がっていても視界は常にクリアだった。

しかも、引越し中のノーセット・ぼさぼさ頭でも、これを頭に乗せておくだけで「なんかそれっぽい雰囲気」に仕上がるという外出難易度の下げっぷり。

音楽を聴く道具としてはもちろん、引っ越し作業の安全確保とスタイリング補正までこなしてくれた、文句なしの個人的ベストバイだった。

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