このブログでは、トビリシの街歩きで見つけた景色も紹介しています。今回は友人おすすめのルートを辿った話です。
ある日のトビリシを振り返る。ローカルビール、時計塔、そして歩いて会いに行った「ジョージアの母」
スマホの写真フォルダをスクロールしていると、少し前にトビリシの街を歩き回った、ある日の記憶が鮮やかによみがえってくる。
それは、ジョージアの友人が「ここ、すごくいいルートだよ」と教えてくれた場所を巡った、最高に心地いい昼下がりの思い出だ。
地元の空気に溶け込んだ、ローカルなビール屋さん

旅の始まりは、友人がおすすめしてくれたローカルなビール屋さんだった。
観光客向けの洗練されたバーもいいけれど、地元のビール好きが集まるこぢんまりとしたお店には、独特の気取らない活気がある。
あのとき、運ばれてきた冷えたローカルビールを喉に流し込んだ瞬間のことは、今でもよく覚えている。すっきりとした苦味が、細胞にじわーっと染み渡っていく感覚。ジョージアといえばワインのイメージが強いけれど、実はビールもめちゃくちゃ美味しいんだと知ったのもこの時だった。
日中の心地いい光のなか、ローカルな空気感に包まれて、少しほろ酔い気分で次のスポットへと向かった。
おとぎ話の世界に迷い込んだような、時計塔

お店を出て、少し火照った体に風を感じながら歩き、ガブリアゼ劇場の「時計塔(Clock Tower)」へ。
写真を見返しても、やっぱりこの建物は不思議な魅力に満ちている。
まるで絵本やおとぎ話の世界からそのまま飛び出してきたかのように、あえてアンバランスに、少し歪んで建てられたタワー。青空の下で見上げるその佇まいは、どこかユーモラスで愛らしい。
じっと見上げながら、トビリシという街が持つ古き良きアートの温もりに触れて、心がじんわりと解きほぐされていったのを覚えている。
自分の足で登りきり、街を見守る「ジョージアの母」の足元へ

すっかり良い気分になった私たちが、最後に目指したのがトビリシのアイコンでもある「ジョージアの母(Mother of Georgia)」の像だった。
ここへはロープウェイを使わず、あえて歩いて登ることに。
少し汗をかきながら、一歩一歩坂道を登っていく。振り返るたびに、さっきまでいたトビリシの街並みがだんだんと眼下に広がっていく様子は、歩いたからこそ味わえる最高のご褒美だった。
丘の上に到着すると、昼の太陽に照らされた「ジョージアの母」が、圧倒的な存在感でトビリシの街を見下ろしていた。
彼女は片手に「友を迎えるためのワインカップ」、もう片手に「敵と戦うための剣」を持っている。ジョージアの人々が持つ「どこまでも温かいホスピタリティ」と「誇り高い強さ」をそのまま形にしたような姿。登りきった達成感のなか、きらめく日差しに包まれたトビリシの街を一望したあの景色は、本当に最高だった。
記憶をたどり終えて
友人が教えてくれた、ビールから始まるあのルート。ただの観光地巡りではなく、地元の人が愛する空気を感じ、自分の足で街の息吹を感じられたような、贅沢な時間だった。
あれから少し時間は経ったけれど、現地の人に愛されている場所には、その街の本当の優しさが詰まっているなと、写真を見返しながら改めて思う。
ちなみに、この日は日中にほろ酔いでかなりの坂道を登ったこともあって、家に帰る頃には足が信じられないくらいパンパンになっていた。
海外で生活したり、ノマドワークをしたりしていると、こういう「予想外にめちゃくちゃ歩く日」がよくある。そんな日の夜、私が毎回買わずに渡航したことを後悔するものがある。
予想外に歩き回った日の夜に、これがあると本当に助かる。



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