このブログでは、映画をきっかけに掘り起こされた記憶も書いています。今回は、ホラー作品を観ていて突然蘇った、子供の頃の不可解な体験の話です。
『ウィスパーマン』が呼び起こした、古い記憶
サスペンス要素もありつつ、しっかりびっくりさせてくるホラー要素も入っていて、展開のテンポもいい。ストーリー自体も普通に面白いし、最後の伏線回収もなかなか見ごたえがあった。今回はそんな作品『ウィスパーマン』を観ていて、思わぬ記憶が蘇ってきた話をしたい。
「子どもにしか見えないもの」と、庭に現れた影
劇中で「子どもにしか見えないもの」とか「家の中や窓の外に潜む気配」みたいな奇妙な出来事が描かれているのを観ていて、ふと「自分にも子どもの頃、何か不思議な体験ってあったかな」と考えてみた。
そしたらひとつだけ、ものすごく強烈な記憶を思い出した。
昔、うちの庭に「イエティ(雪男)」が出現したことがある。
そのときリビングには父も母も一緒にいたんだけど、ふと外の窓を見ると、庭の奥の道路にデカいイエティが立っていた。焦る私に、親がものすごい真顔でこう言ってきた。
「絶対に目を合わせちゃダメだぞ。気づかれるから」
恐怖でパニックになりながら、言われた通りソファの裏に隠れて息をひそめた。心臓のバクバクが止まらないままじっとしていると、少し経って窓の外からは姿が見えなくなった。
「どっか消えたのかな……」と思ったのもつかの間。
今度は玄関のドアを、爪のような硬い何かでガリガリガリッ……と引っ掻く音が家中に響き始めた。黒板を爪で引っ掻いたときみたいな、あの不快でいやーな音。あれはもう生きた心地がしなかったし、ただただ恐怖でしかなかった。
少し経つと音も止んで、完全に気配も消えていた。
誰も信じてくれない、鮮明すぎる記憶の謎
大人になってから父と母にこの話をしてみても、ふたり揃って「そんなことあったっけ?(笑)」と全く取り合ってくれず、誰も信じてくれない。
でも、なぜかあのときの空気感や恐怖、光景だけは、今でも昨日のことみたいにすごく鮮明に覚えている。
親の高度な悪ふざけ(サブリミナル的なドッキリ)だったのか、幼少期特有の幻覚なのか。それとも、実は本当にあの夜、庭に何かがいたのか、親だけ記憶を消されたのか。そう考えてみるのも全然ありなのかなと思ったりする。
『ウィスパーマン』の率直な感想
少し話は逸れたけれど、『ウィスパーマン』自体は内容も面白くて作品としての完成度もそこそこだと思う。
ただ、個人的には「ガツンと刺激や強烈な恐怖を求めて観る」には少し物足りなかったかな、というのが正直な感想だ。じわじわ忍び寄ってくる不気味な雰囲気やサスペンスが好きな人には、間違いなくおすすめできる一作だ。
子どもの頃、「あり得ない体験をした」みたいな記憶がある人は、この作品を観ながらふと思い出してみるのも面白いかもしれない。



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