このブログでは、トビリシでの自炊のちょっとした工夫や発見も記録しています。今回は、余っていた玉ねぎと安いひき肉が、まさかの絶品ミートソースに化けた夜の話です。
余りがちな玉ねぎを、一気に使い切る作戦
部屋のストック棚をふと覗くと、いつの間にか買った覚えのある玉ねぎがゴロゴロと残っていた。
放置しておけば芽が出てしまうし、かといって1個ずつちまちま使っていくのも気が長い話だ。「よし、いっそのこと今日はこの玉ねぎを一気に使い切るメニューにしよう」と決めた。となれば、目指すゴールはやっぱりミートソース一択だった。
精肉コーナーでのちょっとしたやり取り
手元に足りない肉を調達するため、近所のCarrefourへ向かう。精肉コーナーの量り売りカウンターで、必要な分だけ口頭で指定して買えるこのスタイルには、こちらでの生活を通してすっかり慣れた。
今回買い求めたひき肉は、240gで5ラリ。手頃な価格で新鮮な肉が手に入るのは本当にありがたい。パック詰めされた既製品をただカゴに入れるよりも、グラム単位でやり取りして手に入れるプロセスがある方が、自炊のスイッチをそっと入れてくれるような気がする。
ひたすら玉ねぎを刻む時間
部屋に戻り、さっそく玉ねぎの仕込みから取りかかる。まな板の上に並べたのは、ゴツゴツとした玉ねぎ3個。
包丁を握り、ひたすら荒みじん切りにしていく。目が少ししみつつも、この無心で手を動かす作業は嫌いじゃない。
買ってきた240gのひき肉のうち、今回使うのは約100g。肉の量に対して玉ねぎがかなり多めだが、これが炒め上がったときの深い甘みにつながるはずだ。
香ばしい匂いと、大満足の出来栄え
熱したフライパンに油をひき、まずは山盛りの玉ねぎを投入する。じっくりと時間をかけて火を通していくと、最初はカサのあった玉ねぎが徐々にしんなりとし、良い香りを放ち始める。そこに100gのひき肉をほぐしながら加え、肉の旨味を全体にじっくりと閉じ込めていく。
トマトベースの香りが立ち上り、キッチン中が美味しそうな匂いで満たされていく瞬間は、自炊をしていて最も報われる時間かもしれない。煮詰めて、とろみのついた自家製ミートソースが完成した。

「パスタはいつもよりちょっと多めにしておくか」と思い、多めに茹で上げたお皿へ、出来立てのソースを惜しみなく全てかける。
いざ一口食べてみると、玉ねぎのコクと肉の旨味がガツンと響いて、我ながら素晴らしい出来栄えだった。あまりに美味しくて、多めに茹でたはずのパスタがあっという間に消えていき、「これならパスタもっと茹でておけばよかった」と後悔したくらいだった。
パスタのお供と、少し得した気分の夜
そんな今夜のパスタのお供に選んだのは、キンキンに冷やしておいたエルディンガー(ERDINGER)のヴァイスビアだった。

プシュッと缶を開けて一口流し込んでみる。ビール単体として味わうと少し味が薄めというか、すっきりしすぎている印象を受けたけれど、これがミートソースと合わさると印象が一変した。コクのあるソースの後味を軽やかに流してくれて、お互いを引き立て合う絶妙なペアリングになってくれた。
満腹になり、お皿を下げながらふとキッチンを見る。残った140gほどのひき肉。明日はこれをどう調理しようか。
余り物の消費から始まったはずの夕食作りだったけれど、次の日の楽しみまで作ってくれたような、なんだか少し得をした気分の夜だった。
追記、ドイツビールとミートソースの余韻
ちなみに、今回飲んだ缶のエルディンガー(ワールドカップデザインだったもの)と全く同じパッケージは日本のAmazonでは見当たらなかったのだが、定番のエルディンガー・ヴァイスビアはしっかり存在していた。
ミートソースの濃厚さに、少しあっさりめのドイツビールを合わせる楽しさを知ってしまったので、気になる方はぜひ試してみてほしい。もし「味が薄いな?」と感じたら、それはミートソースを作る合図なのかもしれない。



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